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ヒーター、エアBOX (Heater components)

【ヒーターラジエター&バルブ】


エアBOXの中に、ヒーター用の小さいラジエターが入ってます。
このラジエターの中を熱くなったクーラントが循環し、ファンで熱気を
室内に引き込んでます。
この中を温水が循環しないと、ヒーターが効かない、効きが悪い
ということになります。

ヒーターバルブが閉じた状態で固着している場合、
温水が循環しません。
温度調節レバーを左にした時、①の部分が押されて
②部分が上がり、円柱部分内部でバルブが開いて温水が入ります。

固着していて動かないようであれば、潤滑剤でも吹き付けて
直接①を押すなり②を引っ張るなりしてみましょう。

ちなみにヒーターバルブの部品の値段は8.000円前後


■冷却水の流れ図 (cooling_system)■


【ヒーターファンモーター】

国産車などは円筒状のシロッコファンタイプだが
この車は扇風機みたいな5枚羽根になっている。
音のわりには風量はあまりないですね。

経年劣化で、モーターの軸が擦り減って、ギャーッって異音がする事も多々あり。
この異音も気まぐれで、音が出たり出なかったりするんだよね~。
症状が酷くなると、煙が出て焦げ臭くなったりする。
運転中に煙が出るとビックリするよねぇ。
煙に驚いて事故など起こさないよう、こういう事も起こりうるって、
肝に命じておきましょう。(笑)
■モーターの外し方    エンジンルーム内エアBOX → ヒーターラジエター → ファンモーター の順番に外す。

エアBOXは下の画像の青い点線部分から右側だけを外せばOK。
バッテリー、ウォッシャータンクを外す。
屋内ヒーター用レバーに繋がってるワイヤーをヒーターバルブから外して、邪魔にならないとこに除けておく。
バタフライとヒーターバルブと連動させてる金具を外す。

エアBOX横の上下2か所、左右で4個の留め金具(湾曲した黒っぽい金属)を外す。
素手だとやりにくいかも知れないので、ラジオペンチなどの工具で外してもいいかも。

これでBOX自体を引っ張れば取れると思ったら大間違い。
下の記事で書いてあるように、もう一枚(上側)のバタフライと室内レバーを繋いでいるワイヤーがある。
これを苦労しながら(笑)外して、やっとBOXが取れる。

で、BOXを引張るんだけど、固着して取れにくい場合もあるので樹脂を割らないよう慎重に!
ヒーターラジエターも固着して一緒に付いて来たらBOXの中に手を突っ込んで押して剝してやりましょ。
(手袋しないとアルミのフィンで怪我するかもよ~)

めでたくBOXが取れたら、ヒーターラジエターを取り出して、タオルなどを巻いて邪魔にならない適当な所に除けておく。
(ヒーターホースを外すとクーラントが漏れてめんどくさいので、ホースは外さずに除けれまっせ。)

>>ここからヒーターモーター本体に着手
車内側のヒータースイッチ裏からコネクタ(アバルト2本・ジュニアは1本)を外す。
ウォッシャータンク後ろのアースポイントからモーターから繋がってる黒いアースケーブルを外す。
プロペラファンの隙間に手(指)を入れて、モーター胴体左右の留め金(この金具はBOXを固定してる金具と全く一緒)を外し、
ケーブルをうまく導いてあげるとめでたくファンモーターの取り外し完了!!

取り付けるのはこの逆に進めて行く。 (って、取り付け記事に関して手を抜くのはここのサイトの常である・・・爆。)


【エアBOX】


ジュニアから外したままのエアBOX、空調ユニット。

車載状態のままでも、矢印のフック4箇所外せば
点線部分から外せる。

ところが苦労する所がひとつある。
ヒーターレバーワイヤーは露出しているのですぐ外せるとして、
問題はフレッシュエアバタフライ開閉用ワイヤーの脱着。
裏から見るとこんな感じで固定してある。
ワイヤーの先がL型になっていて、白いプラスチックフックで
バタフライ裏面を留めてある。

車載状態で脱着する場合、やっと手が入る位の隙間しか出来ないし、
かなり見えにくい。

私は何度となく、脱着したことがあるが毎回これに泣かされた。



まぁ、実際の話、この樹脂フックが付いてなくても、
ワイヤーの90°に曲がってる先端がバタフライの裏面の穴に入ってれば
抜ける事は無さそうですぜ。

万が一外れてバタフライの開閉が出来なくなったら
ボンネット開けて手動で開閉させればいいではないか。(笑)
で、少しでも見えやすいようにBOX上部を切り取っちゃいました。
普段は隙間テープで塞いでます。

ヒーターのフタ

このフタを手動で開閉させ、上下の空気の量を調整する。
ヒンジ部分はプラスチックで挟み込んでいるので
割れたりすると外れてしまう可能性がある。

私の車も外れてしまった。
ヒンジ部分に蝶番を取り付けて修理した。
室内側からこの状態で外せる。

潜り込んで下側から覗いて見ると外すべきビスやナットが見える。

ただし、かなりアクロバティックな態勢になるので苦しい。狭いし・・・
腰を痛めてる方にはお勧め出来ない整備です。(笑)

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