A112

キャブレター (Carburettor)
アバルト ウェーバー32DMTR


■混合気調整
アイドルミクスチャースクリューは横の目立たない所にあり、
図のように細長いマイナスドライバーで調整する。
右に回せば混合気が薄くなり、左に回せば濃くなる。

エンジン暖気後・・・走行後か、ラジエターファンが回った後。
アイドル回転がちょっと落ちるまで右に回し、そこからまた左に回して
アイドル回転が一番高く安定して回る所を探す。そこが最適位置。

参考書の違いで、その位置から右へ4分の1回転締めるというのもある。
(燃費を考えたセッティングか?)

アイドルミクスチャースクリュー

右に締めすぎると先端のニードルが段付きキズになってしまい、
正常な混合気を供給出来なくなるので締めすぎないように注意

ゴムのOリングが劣化していると、振動で勝手に動いてしまい、
混合気が狂うこともあります。
キャブOHキットは6.000円前後で入手可能


■フィルター
ガソリンホースIN側の下に19mmのボルトの所に
小さなフィルターが入ってます。

エアクリーナ関係を外すと作業しやすい。

メガネレンチだとボディと干渉して入らなかったし、
オープンエンドの19mmのレンチが無かったので
ウォーターレンチで回しました。
このようなフィルターが入っていて、これは交換したばかりで、
白くてキレイですが、タンク内に錆、ゴミがあった場合は
このフィルターが詰まっていて、アイドリングは良くても
アクセルを強く踏んだ時にガソリンの供給が間に合わず、
フケが悪い場合もあります。

OHキットにはこれも入ってます。


■ジェット
キャブの真ん中に4つ並んでいるのがジェット

このジェットは筒状になっていて、とても小さな穴から
ガソリンを流しているので、砂粒みたいなゴミが詰まっていると
エンジン不調の原因となる。

このジェットの締め付けが緩んだ場合も同様、不調原因


■アクセルペダルの高さ調整

アクセルワイヤーの先端@を、リンケージがら外す。
リンケージはΩ型の鉄球になってて、@の樹脂が包み込んでる構造。
@をラジオペンチや内装剥がし工具のようなもので、下からテコの応用でグイッと持ち上げるとポロッと外れる。
樹脂がかなり劣化してるようだったら割らないように注意してね!

ペンチなどで@を軽く掴んでおいて、Aの8mm(だったはず)のナットを緩めて@を回して前後に調整可能。
アクセルワイヤー長が短くなるよう(ネジ山が少なくなる側)にすると、アクセルペダルが高くなる。


右下に見えてるキャブとリンケージを繋いでるロッド棒でも調整出来るけど、
とりあえずワイヤー先端のほうが簡単。



■SHOP MANUALから抜粋


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