A112

ピックアップケーブル (Pickup cable)
結構トラブる!? ピックアップケーブル交換 (アバルト)

熱と油分で、デスビキャップ内部に隠れているケーブルの被覆がボロボロになり、銅線が錆びて断線する。
プラグに火花が飛ばなくなるので、エンジン掛からなくなる。


>役割
回転角度に応じて、点火パルスを発生させる物。

簡単に言うと小さな発電機、ただし極微弱電流なので
イグナイタ(黄矢印)で増幅して点火コイルに送り、
さらにコイルで5千〜8千ボルトに増幅してローターを介して
各プラグに火花を飛ばす。


ディストリビュータキャップとローターを外すとこの状態。
ピックアップ本体を外すのに、ガバナーウェイト部が邪魔で
ドライバーに力が入らない。

そこでギアを4速に入れたまま車を前か後に人力で動かすと
これが回るので、ドライバーを入れやすい所まで回す。


取り付け後のクリアランスは0.3〜0.4mm
ネジを緩めて前後に動かして調整
本来シクネスゲージで調整するのですが、
目測でもとりあえずは支障なく動いております・・・ハイ(^^ゞ

車載状態だと写真撮れなかったのでデスビ本体を抜いて撮りました。

豆知識
圧縮上死点の出し方

デスビ下のフレームに、1箇所だけキズみたいな切込みが有り、
そことローターの向きを合わせた所が、1番プラグに火花が飛ぶ所。

私はいつもデスビを抜く時はこの状態にしてから抜いてます。
当然、取り付け後はタイミングライトで点火タイミングの微調整が必要。

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