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シート表皮脱着 (seat )
ビアンキの純正シートって、必ずと言っていいほど破れてたりボロボロになってますよね。
今回自分がやったのは座面表皮だけをストックしてた助手席シートからの換装。

ま、左右シートは共通で取付け可能なので、助手席シートをそのまま運転席に付ければいいんだけど
シートを起こすレバーが逆になっちゃうので、わざわざ表皮だけ張り替えてみた。

■座面

シート本体をひっくり返して、表皮を引っ掛けてるツメ(8箇所)を
ペンチや−ドライバーで起こして外していく。

ここのツメは、座面と背面表皮の両方を留めている

あ! シート本体の取り外しはシートスライドを目一杯前に出すと
レールから外せる構造。>工具要らず。
(フロアマット敷いてたら取ってから。)

センタークーラー付きはクーラーユニットをずらすか、外さないと、
シートと干渉して外せないらしい・・・。
そちらの具体的手法は解りまへん(T_T)
背面表皮をめくってみるとオレンジ色の粉が山盛り・・・。
これは布の裏に縫い込まれてるスポンジなんだけど
経年劣化でボロボロになって剥がれ落ちたもの。

シート下部によく落ちているオレンジ色の粉がこれなんですわ。
初めてシート下の粉を発見した時は、「何だこりゃ〜?」
って焦ったもんです。(笑)
左右4箇所ずつ留まってるピン?(っていうか太い針金)を
ラジオペンチなどを駆使して座面スプリングから外していく。

ここの部分はビニールレザーと布部分の境目で、縫い目の中に
3ミリ位の鉄の芯棒が入ってて、その芯棒とスプリングを針金で抑えている。

フレームの影になってるとこはかなりやり難いけど、
ラジオペンチを2本使ってどうにか全部外した。

取付け時はこの針金を固定するのに一番苦労したけど
どうにか取付けは出来た。
根気と要領で頑張るベシ!!

前面下部はプラスチック板でシートフレームに引っ掛けてるだけ。

座面サイド部分もツメで引っ掛けてるので、ツメを起こして外す。

そうするとスルスルッと表皮が取れる。

一体構造ウレタンと一緒にフレームに押さえ込んでるだけなんですなぁ。
分解してみると単純な造り・・・。

・表皮裏側

本来、布部分の裏にはスポンジが貼ってあるんだけど、
下側1/4が劣化して無くなってるし・・・

この状態にしてみると、業務用ミシンや素材があれば
自分でシート表皮を作れそうに思えてくる。
実際はノウハウが無いとうまく作れないだろうけど。


取付けは、逆の手順でやってけばOK!!
座面裏の針金引っ掛けるのはホントに根気が必要。


■背面

さてさて、背面の取り外しに関する補記類の取り外し。


上下2本のビスを外し、ちょっと浮かせて置く。

シート起こしレバーは、引っ張ったりせずに、内装剥がし工具などで
奥から押し出すようにして外す。

手前のレバー部分をペンチなどで引っ張ると割れてしまう恐れあり。

ヘッドレストは引っ張っただけでは取れないので、
構造が見やすいようにバラしてから撮影。

写真のような感じで、シートフレームに刺さってる。

で、ヘッドレストを抜くにはロックピンを後ろ側に開くか、抜いてしまう。

解りやすいように既に一度バラシてウレタンを取った状態で撮影したが、
この作業はシート表皮の下から手を入れてやって手探りで行う。

なぜヘッドレストがピンを開かないと抜けないかと言うと
シャフトの一番下の切り込みが高さ調整用の切り込みと違って
斜めに削ってないから。

自分は、抜けるように矢印部分をヤスリで削って
ヘッドレストが抜けるように細工た。

ハトメ部はマイナスドライバーか内装剥がし工具で取れる。

これらの補記類を取り払うと、シート背面の表皮は外すことが可能となる。

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