A112
等速ジョイント (Constant velocity joint) |
等速ジョイント又はCVジョイントと呼ばれるこの部品、タイヤの切れ角や路面による上下運動に追従しながら 動力をスムーズに伝達する為の物。 |
CVジョイントをいじるには反対側のトリポリジョイントは直接関係無いが、 付いてないほうが作業がやり易いし、ミッション側ブーツも同時に交換することが 多いと思うから掲載しときますね。 写真では見えないがシャフトのスプラインとトリポリにマーキングして置いて、 組み付ける時に同じ位置に挿入できるようにしておく。 (どの向きでも入るが、一応・・・) スナップリングプライヤーでピンを開いて外し、 トリポリジョイント・ミッション側のシャフトブーツを抜いておく。 |
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ここの部品構成は写真の通り。 |
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ブーツバンドのカシメ部分をマイナスドライバーで開いて カシメ部分からバンドを引き抜いて緩めて外す。 注) 違うカシメ方法のバンドもある。 今回はそちらのネタは無し 古くなったブーツは切断して外してもいいね。 |
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グリスを出来るだけ拭き取って シャフトとジョイントをロックしてるピン(黄矢印)をスナップリングプライヤーで 開いてシャフトを抜く。 このピンは外れて飛んでいく恐れは無いからギュッと開いてやりましょう。(笑) 挿入時は、シャフトスプライン先端がテーパー状になってるから 自動的にピンが開き、そのまま押し込むとロックされる。 |
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ドライバーなどの棒状の物で内部パーツを曲げて ベアリングボールを突出させてボールを抜く。 角度を変えて隣のボールを突出させて抜く。 各ボール1つずつこの作業を繰り返す。 |
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ボールハンガーを90°回して立てて、更に左右に回すと うまく引っ張り出せるポイントがある。 |
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<見易いようにグリスを完全に取り除いた状態で撮影> 更に中央の部品も先程と同じ要領で、90°に回して立てて 抜けるポイントを探して外す。 |
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完全に古いグリスを取り除いてクリーニング 内部構成部品 |
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先に円い枠を入れておき、モリブテングリスを約40g内部に注入し、 次にギアみたいな部品を外す時の逆の手順で入れ、 (この時、グリスが盛り上がってくるけど怯まずに・・・笑) また内部パーツを斜めに曲げてボールを1つずつ収めていく。 全てのボールが収まったら水平にし、あと約55gグリスを隙間に注入したり 山盛りにしておく。 シャフトにブーツを通して、CVジョイントとのスプラインが合うように 感でシャフトを挿入。 ロックがカチンと入ったらブーツを被せる。 |
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ブーツを被せる時、及び、バンドで締める時に ブーツの隙間からグリスが出て来るが、そのまま拭き取って組み付ける。 大小2箇所を専用工具でバンドで締めて完了。 締め付ける強さは大体の感なんだけど、 締め付け部分のゴムが少し潰れる程度にしておいた。 力任せに締めちゃうと、ゴムを痛めそうだし。 |