ヘッドライト汎用化(Universal headlight)
A112のヘッドランプの取り付け金具が特殊なので、ボルトオンでは汎用丸型2灯に換装は不可。
が、しか〜し、旧ミニ用のライトボウル(お釜)・取り付け枠を流用すれば180φ汎用ランプを装着可能ですよぉ!!

キャレロ・マーシャル・シビエ・ボッシュ・ルーカス等の欧州ランプ、
小糸製作所・スタンレー・PIAA・IPF等の国産ランプなど
汎用規格の丸型2灯ランプならどれでも好みに応じて装着できる。

標準でポジションランプが付いている物のほうが楽なんだけど
ポジションランプが付いていないライトの場合、
後付けでH4バルブに挟むキットがある。(例えばこんなの→ポジションキット)
もしくはライトボディに穴を開けてポジションを自作するとか。(こんなのどうでしょ→スモールソケット)


オリジナルのライトのリフレクタ(反射メッキ)が白濁したり錆びて剥がれてると見た目も悪いし
車検で光量不足で苦労する可能性もあるし。

左側通行用の新品純正ライトは入手出来ないだろうから、この手法は有効かも〜!!


黒・・・旧ミニ用で、ボディはプラスチック。(2分割お釜)
    ポジションランプがコネクタ側に付いていてお椀の中に
    T-10サイズのウェッジ球。
    
    1996年以前のミニで使用されていたお釜らしい。
    外径はほんのちょっとだけA112のより小さい。 

    おらがゲットしたのが たまたまこれだった。
    1996年以降の物はちょっと構造が違うみたい。

    
銀・・・A112純正 (SIEM製)
    

ミニ用のほうが奥行きに余裕あり。


そうそう、余談だけどA112のバックボウルのメーカーって
年代によって数種類あって形状や材質も多少違ってたりする。

写真のはStage7に付いてたSIEM製で、他にもELMA製、
Stage6以前だとCARELLO製。


構成部品

右下・・・お釜本体
右上・・・ゴムパッキン

左下・・・ライトホルダー
左上・・・ライト固定リング


(配線・コネクタは既に自分の車用に換えてあります。)

これがミニのオリジナルハーネス

ポジションランプがコネクタの下に付いている。

車体側はコネクタ式ではなくて、丸型ギボシ式。

光軸調整用ネジが、後面にこんなに張り出してる。

ビアンキのボディになぜか、時計の針で表すと9時と12時の所に
四角い切り欠きがある。

これのおかげで、光軸調整ネジの張り出しをかわす事ができ、
ボディ側を加工せずに旧ミニのお釜を流用可能。

この切り欠きがあったからこそ、
ヘッドライト汎用化に踏み切った訳であります。

作業手順
ライトリム取り外し

A・B・Cの3か所に爪があってボディに引っ掛かっている。

ネジを外し、
A部分を下にちょっと引っ張り手前に引き
B部分を内側に押しつつ手前に引き
リム下側を少し持ち上げて下に引く。


あぁ、文章で伝えるのって難しい。
初っ端からこんなんじゃ この先不安。(笑)
| ライト取り外し

左上のライトをロックしている爪(針金みたいなの)を
マイナスドライバーなんかで内側(中心部に向かって)に
押すと、ロックが外れる。

ライト全体を左上に持ち上げると
右下のスプリングで抑えられてる所が外れて
ライトを取り出せる。

純正のお釜取り外し

4か所のネジを外すだけ。

標準だと右上のネジの所でボディアースしてある。
これが意外と曲者で、接触不良になったり電導率が下がってて
ライトが暗いというトラブルがあるようだから
リレーキットを組むと共に、アースもバッテリーから直接取れば安心。

BOSCH(ボッシュ)のリレーキットはアースラインも
バッテリーから直接取るようになってる。

釜を引っ張り出す。

おっと、ホントはその前にハーネスを
外しておくんだった!!

|
インナーフェンダー左右にそれぞれゴムグロメットから出ている
ヘッドライトハーネスの3ピンコネクタがあるからそれを外して
フェンダー側へ出しておく。

コネクタから端子を抜く(端子のロック爪を解除する)方法として
写真のようなのがある。

以前は細長いマイナスドライバーや千枚通しなんかを
使ってたけど、これのほうが断然楽。

コネクタから外し、端子だけになれば
バックライトボウルの穴からハーネスを取り出せる。

自分のビは純正のコネクタはやめて、市販の物に交換してあって
3Pコネクタはアース・Low・Hiで、ポジション用は丸型ギボシに変換。

ビアンキのボディ穴に合わせて
お釜のビス穴を外側に棒ヤスリ等で長穴加工。

ゴムパッキン

ミニの物はちょっと外周が大きいのでハサミでカット。
ビス穴もちょっとカット


ビアンキ純正のゴムパッキンを使用する場合は
光軸調整ネジ部分をカットすればOK。

釜を装着

4ヵ所ビス留め

アースはバッテリーから直接取っているので
ボディにアースはしていない。

ライトホルダー装着


メッキリングでライト本体装着

今回はCIBIE(シビエ)をチョイス。車検対応らしいし。

現在、欧州ブランドでポジションランプが付いていて
新品で入手出来るライトってかなり選択肢が少ない。

旧ミニのパーツを扱っているショップのHPを見たら
ルーカスのライトもポジションが付いてるみたい。

ま、ミニのお釜流用だから旧ミニ用のライトなら装着可能か。


96年以前のミニのお釜にマルチリフレクタが入らない訳を検証

左下・・・ミニ用ライトホルダー

右下・・・三菱パジェロ系ライトホルダー(KOITO製)

右のミニ用は内径が小さい。

ミニ用

ライトホルダーの奥行きがあり、内側の開口部が狭い為
マルチリフレクタのボディが干渉してホルダーに収まらない。

三菱パジェロ系用

すっきりホルダーに収納。


純正お釜加工の場合(まだ試作段階)

三菱パジェロ系用のライトホルダーを
A112純正お釜に使えるように試作中。

もちろん、このホルダーを外すとA112オリジナルライトに
戻すことも可能。

純正お釜にリベットナットを打ち込み、
光軸調整出来るように長めのネジに
スプリングを入れた。

後面のネジ突出はボディの切り欠きに合わせているので
問題なし。

横から見るとこんな感じ。

仮にレイブリックのマルチリフレクタを装着。

どこにも干渉することなく装着出来た!!


後はホルダーの右下が内部のスプリングに引っ張られて
引っ込んでいくのを防止するストッパーの方法を解決すれば実用可能。


後記
今回、汎用化にあたり色々なメーカーのライト・取り付けステーを集めて
試行錯誤しながらどうにかメドが立った。

気が付いたら180φの丸型2灯汎用ヘッドライトがいつの間にかこんなに・・・
この写真以外にも上の記事に載ってるシビエとレイブリックマルチを入れて
全部で8セット・・・(バカですわ)

ま、元々ライトマニアでもあるので、以前から欲しかった
今や貴重なブランドの物も中にはありんすよ。(^。^)y-.。o○


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