A112

パワーウィンドウ(PW)
PWが動かなくなった場合2つに分けて故障個所を検索します。
バッテリーからスイッチまでと、スイッチからドア内部

PW電源は、エンジンルーム内のバッテリーの横、
3つ有るリレーの左(赤いケーブル)からヒューズ(ヒュージプルリンク)
を通って、ピンクとグリーンのケーブルでスイッチに入ってます。
('83年式 Stage6)
最終型は四角いリレーがある(1つだけ金属カバーしてない奴)

Stage6は車内のヒューズBOXにはPWのヒューズは無く、ここにある。
Stage7はヒューズBOXの(B)

まずはここのヒューズをチェック!!
リレーも怪しいかぁ〜(この車も年数経っているから)
あと、ダッシュボードのPWスイッチ不良ってことも・・・
PW用ヒューズ、2種類
上がヒュージプルリンク、下が管ヒューズ

2台有るアバルトを見比べたら、年式が同じなのに違うのが付いてた
下の管ヒューズの奴は接続コネクタ部分にビニルテープ巻いていたので
どこかの修理工場でやったのか? (中古なので解らん)

ということは、自作できるということだなぁ・・・
ホームセンターのカー用品コーナーにあるからね。
ドア側、モーターの良否をチェックするにはプラスチックカバーを外して、
フロアカーペットをめくるとコネクターが出て来る。(上左図)
それを外してモーターに直接、ブースターケーブルなどでバッテリーから電源を送ってみる。(上右図)
+−は とりあえずどちらでもいい。
ガラスが上がりきっているか、下がりきっている場合、
モーターは動かないので、+−逆に繋いで見る。

これでウィンドウが動けばドア側はOKね!

モーター不良の場合、ドアの内張りはずし(右図)
ネジで留まっているところは1箇所だけ(黄色のドライバー部分)
あとは樹脂ホックで留まっているので、図のような内張り剥がし用ドライバーで外す。
いきなりウィンドウレギュレーターレール。
(ストックパーツがあったので、それを撮影、
だってここまで外すの大変なので・・・(^^ゞ)

写真は手動用のレールだが、PWはこのレールにモーターが
付いただけ。
このレールが折れるトラブルも有るみたい。

あと、ドア下側のレールを受ける鉄板が折れているパターン、
ビアンキはかなりの確率でこの鉄板が折れてます。
私の所有車3台とも折れてました。
修繕法はhttp://www.h2.dion.ne.jp/~a112/a112diary/2001/2001_02.htm

の2月21日の所にちょこっと載せてます。

PW SW 配線図

82年以前アバルトやジュニアなど
PW設定無しのタイプに
PWを取り付けるときの
スイッチの6ピン端子の
配線図です。

実際に取り付けて、
SWと窓の上下が逆に動作した場合、
中央2極の所を入れ替えればOKです。


レギュレーターレール構造

これはアバルトの奴で、モーターは外した状態の物ですが、基本的にはジュニアも一緒。

外すには、ガラスを一番下まで下ろして置いて、ドアの内張りを外し、
ガラスの下のレールに固定してるネジ2本を外し、ガラスはそのままドア内部に残し、
レールを留めてる4つのネジを外し、全体をちょっと持ち上げて、
前側のレール抑え(ドア内部にある樹脂のフック)から外す。

レールの前側先端からドア前下の開口部から、回すようにして少しずつ引っ張り出す。
無理に力を加えると、レールが曲がったりするので、注意する。

レールの中にスパイラル状に巻かれた未知の生物の触手みたいなの(笑)があって
そのスバイラルにギヤを噛ませてレールの中を滑らせて昇降させてる。

以前、自分の車はここの中のギヤの歯が一部擦り減って
窓がスムーズに昇降しなかった事がある。

レールはここの部分に強く固定されてる訳でも無く、
ズレないようにサポートされてる感じ。

一応、前後左右に動かないように、鉄板の四角い切れ目に合わせて
レールに打こんしてロックにしている。

4箇所カシメてあって、これ以上バラせないように見えるが、
そのカシメを大きめのドリルで揉んでやるとバラす事ができる。

ドリルはカシメ部分だけ削り取って、貫通はさせない。
穴を大きく開けてしまうと後でビスナットで固定するのに
ビスナットのサイズが大きくなってしまうから。

内部構造はこんな感じ。

なんて単純! (^_^;)

レール部分の
ギアが入り込む所が
切り込みになってるから
強度はあまり無さそう。

レールが折れるとすれば
ここからかなぁ・・・?

前記の、レールが
動かないようにしてる
打こんロック爪見えてますね。

写真では拭き取ってますが、
ギア部分にはグリスが
べったり塗られてる。


【組み付け】
フレームのカシメは削り取ってるので、このような出来るだけ頭がフラットなビスを使用する。
なぜかと言うと、ドアに組み付けた時、頭が大きいボルトだと
ドア内側鉄板に当たるので・・・

写真のは、スチールロッカーなどに使用されてる奴で、
ビスの根元が四角くくなってる。
レギュレーターフレームの穴を、棒やすりで削って四角穴にして組み付けた。


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